ボツワナ国営放送(BTV) デジタルTV放送方式として日本方式を採用

2000年8月30日には、初の国営テレビ放送であるボツワナテレビ(BTV)が開始されました。ハボローネに本部を置くBTVは、アフリカで初めて全面的にデジタル技術を利用するテレビ局です。BTVの放送信号は、アフリカ大陸の大部分を電波到達範囲とするPAS7衛星から送られています。

平成25年2月26日(火)(現地時間)、ボツワナ共和国は、同国における地上デジタルテレビ放送方式の規格として日本方式(ISDB-T方式)の採用を決定しました。アフリカでは初の日本方式の採用であり、海外では13ヶ国目の採用国となります。

(参考資料)
国際標準となっている地上デジタルテレビジョン放送の規格には、大きく分けて日本方式(ISDB-T(Integrated Services Digital Broadcasting – Terrestrial))、欧州方式、米国方式、中国方式の4方式が存在します。

日本方式は他の方式に比べて、(1)ワンセグを利用した携帯端末での放送視聴が可能であること(電力事情が悪い地域でも受信が可能、テレビ受像器を購入する余裕がない貧困層への供給が可能)、(2)データ放送が可能であること(文字・イラストを用いたニュースの送信、電子政府及び遠隔教育の実施が可能)、(3)防災のための緊急放送が可能であること(緊急警報放送の機能を用いた災害や疫病に関する情報伝達が可能)といった技術的な優位性があります。
また携帯端末向け放送(ワンセグ)とハイビジョン伝送が一つの送信機で伝送可能なため、全体のコストが安くなるといった経済的な優位性もあります。

世界の地上デジタル放送方式