法人理念

代表理事ごあいさつ

コンコルディアクラブは2015年9月25日に一般社団法人として設立されました。
コンコルディアは古代ローマ時代の女神です。
戦争と戦争のあいだを平和と呼びますが、この平和には勝者と敗者がいます。一方、コンコルディアとは勝者も敗者もなく、協調、相互理解、調和を表しています。

もっともこの会を創るよりもかなり前から、親しい友人たちとさまざまな活動をして参りましたが、ただ漫然と行なうだけではなく、出来ることなら、“我々はこういう文化を創ります”ということでコンコルディアクラブを発足させました。
モットーは“遊びはもとより、社会貢献と学びも”です。
一口に社会貢献と言いましても、さまざまな形態が考えられますが、今、我々は3つのプロジェクトを進めています。

1.病院船・災害救助船
2.マンガ
3.キリンソウ

1.病院船・災害救助船
四方を海に囲まれた我が国は、古来より地震、津波など多くの天災に見舞われてきました。近い将来、南海トラフ大地震、首都直下型地震も予測されています。
にも拘わらず、我が国には未だ本格的な病院船・災害救助船はありません。平時にも大きな費用がかかることが原因です。
そこで、江戸時代の北前船や樽廻船のように、いつもは日本中をグルグルと回り、乗りたい港から乗って、好きなところで下船できるプロジェクトです。いろんな教室を開催し、夏休みには子供たちを島へ送り迎えします。
全国の花火大会やイベントに参加します。運営はボランティアで行ないます。

2.マンガ
たまたまアフリカのボツワナ共和国の方々と親しくなり、我々がアフリカで何が出来るかを考えました。
従来であれば、食料が不足していれば食べ物を、衣服が足りなければ着る物を・・・ではなく、米百俵の精神ではありませんが、我々日本人が美徳として先祖代々受け継いできた、友情(チームワーク)、勤勉(努力)、そしてその先にある成功の喜び、感動をマンガを通じて伝えたいと思っています。
アフリカでもすっかり有名になりました“カイゼン”、ボトムアップの思想、努力すれば報われるという気持ちを伝えたいです。
アフリカには56の国があり、言語も多種多様なようですが、マンガは言語不要(とまでは言いませんが)ランゲージバリアーがありません。
このマンガというユニバーサルランゲージを活用して我々の価値観を理解して貰い共有したいと考えています。日本の誇るマンガの力を知らせた次の段階はマンガ学校をアフリカに設立し、将来はアフリカの手塚治虫、石ノ森章太郎が出てきてアフリカを舞台にした素晴らしい作品が多く出てくることを期待しています。

3. キリンソウ
3つめは常緑キリンソウです。
あまり聞きなれない言葉かも知れませんが、ごく簡単に言えば芝生のような管理を必要としない地被植物で、高温低温乾燥にも非常に強い植物です。
アフリカの面積はアメリカ、ヨーロッパ、中国、インド、日本がすっぽりと入ってしまう大きさです。そのアフリカでも砂漠化が進んでいます。地球全体も温暖化しています。そこで砂漠化防止のため、ほとんど水を必要としない常緑キリンソウを植樹し、緑化します。
建物の屋上に設置すると夏は涼しく冬は暖かくなります。省エネに役立ちます。そしてなによりも飢饉のときには食べることもできます。

yoshida

代表理事 吉田忠弘

ボトムアップと互学互習 -すべての人が先生ー

アフリカは本来、農耕社会で助け合いの精神が基礎にありましたが、歴史的に欧米の影響でトップダウン方式で労働者には無関心でした。現在、日本方式のボトムアップによる”カイゼン”が注目され、本来のアフリカ人のメンタリティに適合しています。

”カイゼン”は、誰もが実践でき、誰もが先生となりえます。「互学互習」とは、すべての人が相互に学びあい、教え合う」というものです。日本人も日本の思想の素晴らしさを再認識し、学ぶことにもつながります。

一般社団法人コンコルディアクラブでは、アフリカ諸国に”カイゼンプロジェクト”を提供し、物的・精神的な質の向上、発展に寄与する事を目的としています。メディア、商品、技術移転を進め、現地の雇用機会を創造、促進する活動を行っていきます。

小林虎三郎の”米百俵”の発想

「教育こそ人材を育て、国やまちの繁栄の基礎となる」という教育第一の思想が、お見舞いの米百俵を学校に替え、多くの有為な人物を輩出しました。

アフリカ支援も、”恒久的なアフリカの国々発展サポートとなる日本の素晴らしい思想の互学互習”により確固たる、またより発展的価値のある共存共栄型の支援を行う必要があります。